目的
新システムに関する理解を促す立場の方々は、日々現場で苦労している。あるいは運用開始後のシステムについて短時間でその全貌と構造を理解しなければならない方にとっても、頼りになるのは「文書」だけ である。
本講座では、見えない・触れないシステムを、より正確に表現するための「文書作成の技術」を「図解表現」に着目して解説し、また、いくつかの演習を通じて身に付ける。
概要
見えない・触れないシステムをより正確に表現するための「8つの要件」と、図解表現の「4つのモデル」を理解するとともに、「文章」の品質を高める「10のポイント」を理解し、複数の小演習を通じて文章表現力もブラッシュアップする。
目標到達レベル
システム文書を作成する際、文章だけに頼らずに図や表を優先的に用いる論理的な表現の重要性を学び、ロジカルなドキュメンテーションを行うための考え方を身につける。
システム文書の論理性を左右する「8つの要件」と、表現する対象に合わせて最適な図表化表現を指し示す「4つのモデル」を理解することで、実践的な図表化の理論を身につける。
情報システムを構造的なモデルで捉えることで、関係する数多くの文書を体系的に位置付けるための考え方を理解する。また、文章を改善する「10のポイント」を理解し、日本語表現の正確さを向上する。
情報システムと文書を体系付ける考え方に基づき、システムに携わる者がなすべき「ドキュメンテーション &コミュニケーション」を、システム・ライフサイクルの中に位置づけて多数の関係者を結ぶ方法を身につける。
受講者の前提知識
1~2年の実務経験、もしくは「ITパスポート試験」合格と同程度の知識を有すること。
標準カリキュラム
1日目 | I.文書化とは II.文書化の基礎理論 図表化演習(1)文章の図表化 III.図表化の技法 図表化演習(2)ケースモレを正す IV.文書の構造化と図表化 図表化演習(3)記述レベルを整える V.文章表現の品質向上 図表化演習(4)長文の図表化 まとめ:システム文書作成の難しさ |
定員
25名